小説「粉雪」1

昼間どうしようかなあ〜と悩んでいました、
ブッツケ本番、毎日更新(したいなあ〜という
希望です。多分三日で途切れそう…)、携帯
から直接書くブログ小説スタートです。
宮脇檀先生の文体を意識している、それでも
建てたい家とはことなり、こちらはより、僕自身
の気持ちの本質に近い部分で気ままに書いて
見たいと思います。
(第一回目なので試験的です。読みずらかった
らごめんなさい。)

粉 雪
牧村せつら
第一章 出会い part1-1

9月の日曜の午後、アトリエにはアベ・ヴ
ェルム・コルプス(Ave Verum Corpus)が静
かに流れていた。
イギリスル国教会チャペル・ロイヤルを代
表するバード(William byrd)至高の名曲。
プロ・カンツォーネ・アンテイクワの4声部か
らなるモテトウスの甘美なるハーモニー。
カウンターテノールの優しい響きは、室内
の壁至る所に飾られたキャンバス内の造形
すべてを魅了しているかのようであった。
Ave verum corpus,
natum de Maria Virgine:
Vere passum,immolatum
in cruce pro homine,
Cuius latus perforatum
unda fluxit sanguine:
Esto nobis praegustatum
in mortis examine.
O dulcis,O pie,O jesu,
Fili Mariae, miserere mei.
Amen.
(めでたし、処女マリアより
生まれたまいし真実まる御体、
まこと人のために苦しみ受け、
十字架にて犠牲となりたまい、
その横腹を貫かれ、
水と血を流したまいぬ。
死に際しわれらに
あらかじめ尋問なしたまえ。
おお、やさしく慈悲深きイエズス、
マリアの御子よ、われをあわれみたまえ。
アーメン。)
つづく




  


2008年10月29日 Posted by setura at 00:02Comments(0)