復興の足音

3月27日(日)
  昨日まで5日間、郡山市内の危険度判定をしておりました。
 市内の建物もだいぶ地震の被害にあっていました。
  今日、やっと1週間半ぶりにガソリンを入れることが出来ました。
(でもレギュラー1リッター156円って本当に驚くくらい高くなりました)
  お隣のお宅は崩れたブロック塀の撤去に業者の方が工事に見えて
 ました。道路も自動車の台数が増えて来たように思います。
 後は原発の事態が落ち着けば、本格的に復興に向けて歩み始められま
 す。
 
  気がつくと、昨日と今日はドッジボールの全国大会。協会のHP
 から、東北勢の結果を見ももらせていただきました。残念ながら参
 加出来なかったチームや選手の分まで、プレーしてくれた事と思い
 ます。
 (本当にお疲れさまでした。気をつけて戻って来てください)
   
    


2011年03月27日 Posted by setura at 18:21Comments(0)徒然草

危険度判定依頼

3月21日(月)
  今日は、自宅待機日。
  とりあえず、明日からの日程と職場の状況を確認に職場へ。
  金曜日から避難の方を受け入れしており、職員が交替で勤務して
 いました。
  浜通りより60数人の方が避難していました。過日止めた寮の給
 湯ボイラーが修理してあり、寮のお風呂が入れるようになっていま
 した。暖房用の燃料(灯油)も、1000リットル、タンクローリーで届い
 たそうで、何とか寒くなく過ごしていただけるよう。
  高校生らしい、女の方が学生ホールで一生懸命何かをしていると
 思ったら、なんと勉強していました。(感動)
  メールをチェックすると、明日から5日間、郡山市内での危険度
 判定の要請が。対策本部に確認し、その後、明日からの準備にあて。
  明日から5日間は市内の危険度判定を行います。  


2011年03月21日 Posted by setura at 18:09Comments(0)徒然草

激動の2週間

 東日本大震災でお亡くなりになった多くの方のご冥福をお祈りして・・

 この2週間まさに激動でした。自身の後々の記録の意味も含めて

3月6日(日)
 郡山市ドッジボール大会
 スタッフ、審判数が足りないなかで、何とか実施する事が出来ました。
 県南支部の皆様、県南保護者の皆様、ご協力いただきました審判の皆様、
 遅くなりましたが、本当にありがとうございました。
3月7日~8日
 卒研発表会の総仕上げで、連日12時過ぎまで仕事。
3月9日(水)
 卒研発表会当日。冷や汗もので、教え子達の発表を聴き。
 後日、結果が出て、僕の担当学生が、最優秀賞・優秀賞に決定。
 (震災のため、表彰式が中止になり本当に残念)
3月10日(木)
 この日、午後から進級判定会議。大もめにもめ、会議延長。明日の再会議
 の準備のため、11時過ぎまで仕事。
3月11日(金)
 昨日の会議の続きで2時から。そして、会議終了直前、大きな揺れが・・・。
 長かった。本当に長い強震でした。急遽、会議は中止で、学生を校庭に避難。
 そして又、大きな揺れ。書庫や棚は何もかも倒れ。
 おまけに突如の猛吹雪。学生を安全な、実習場に避難させ、建物の安全確認
 を手分けして確認。
 その後、学生を帰宅させ、帰宅出来ない学生は寮に避難。
 校長室に全職員集合。ここでテレビで全容を知る。原発の危機も。南相馬・
 仙台が心配である。
 僕は破裂した水道管の応急処置。その後、寮の給湯用のボイラー上部からの
 水漏れの応急処置。止水関係のバルブを全部締め、排水バルブを開いてタンク
 内の減圧。原因は、揺れで中の水が揺れてタンクの固定アンカーがコンクリー
 トごと砕けて動き、配管のジョイントでずれてしまった事。
  何だかんだで、8時過ぎまでかかり、帰宅。阿武隈川の行会橋のエキスパン
 で5センチ以上の段差が。衝撃で驚く。
 自宅は、家内と子供達がかたづけてくれていて、比較的きれいでした(感謝)。
 幸い、断水だけで電気は使へる。ありがたい。
3月13日(日)
 余震に家族がおびえているので、1階のリビングで家族で寝る。
 明るくなって、自宅の危険度判定。住むのに問題なし。ありがたい。
 断水の為、水の確保に。エコキュートタンク内の370リットルの水を使い。
 トイレは浴槽の水。幸い荒井浄水場系の妹の家は水道が出るとのこと。分けて
 もらう。
3月14日(月)
 出勤後、16日の卒業式は中止との事。体育館を市の避難所として使いたいとの
 事で、いすの撤去と掃除。僕は体育館を避難所として使えるか危険度判定。山形
 ラーメンの柱脚との取り合い。周りのコンクリートは少々かけていましたが、ア
 ンカーはしっかりしており大丈夫。
3月15日~16日
 学生に今後の予定をメールで連絡。卒業式は行わず、このまま春休み。進級関係
 書類の作成発送準備等々。そして、土に第一報のあった、被災建築物の危険度判
 定に明日から赴くことに。その準備に追われる。
 本当なら、今日が卒業式。2年ぶりの教え子達の晴れ姿を見たかったー。残念。
3月17日~20日
 朝、断水復旧。
 須賀川の中心市街地の被災建築物応急危険度判定実施。僕は4日間で91棟の判定。
 会津から多くの危険度判定士(建築士)がいらっしゃってました。
 震度6強の須賀川の中心市街地は、無惨な状況でした。避難しているお宅は、約
 10分。自宅に住人の方がいる場合は、説明しながら、15~20分かかりました。
 当然、皆さん不安がられていました。でも、口をそろえて、水が出なくても、トイ
 レが使えなくても、壁が崩れていても、家が残っただけいい・・。本当に浜通りの
 津波により自宅を失った方、避難所生活の方、原発で待避された方、風評被害で物
 資が全く入らないいわきの方・・・・を思うと胸が痛みます。

 危険度判定に赴く車中、ラジオで、こんな内容の投稿が読まれていました。
 「福島原発は東京電力の発電所。福島の電気を作っているわけでは有りません。
 それなのに、関東圏の計画停電。あたかも被災地の電気を補う為に停電をしている
 ように勘違いしている。電車が少なくなって不便だとか言ってるけど、それは主と
 して東京圏の方が使っている電気の総量が供給量を上回るための結果なのだと、
 予期せぬ停電が起こるの防ぐため。まるで福島が悪いように言われている・・・。」
 我々の気持ちを代弁してくれているようでうれしかったです。あれだけ安全だから
 予期せぬ自体も想定して作って有ると言っていた、東京電力の偉い方の言葉がいま
 では空々しいだけ。電力・保安院お偉い方の会見でのあの歯切れの悪さ。
  中には天罰があたったとまで言った東京の政治家の方もいらっしゃいましたっけ。
 (なんたる暴言に怒り。女房と2人でテレビに怒鳴り・・・自体が終息したら福島
  にもう原発はいりません)
 酪農家や農家の方もかわいそうで・・・・。

  ただ、いまでも原発終息を含めて捜索・復興を賢明に努力されている方に感謝応
 援し、自分も自分の出来ることを頑張るぞと思う今日です。

 ガソリンスタンドへの車の長蛇の列。本当に燃料が有れば、もっと多くの判定士も
 集まったし、捜索や避難所への物資も届くし、重機やトラックも動いて復興活動も
 進むのに・・・・。

 被災地の皆さんの無事を、そして避難している方々の健康を心から願っています。


  


2011年03月20日 Posted by setura at 19:04Comments(0)徒然草