八百万の神様

我が家の光景。「クリスマスは何を買ってくれるの」と娘。





それでイブには、プレゼント買って、ケーキを作って、鳥の手羽肉を焼いて、
後は何を作ろうかと迷いながらも、普段は食べないカナッペなんかを
作ってしまい。


大人もそれに便乗して、「シャンパン飲むぞー」と、飲んだくれ…。

さて時が数日過ぎて、大晦日。紅白見た後に(僕は飲んだくれて寝ちゃってます
けど…)

「父ちゃん初詣いこう!」と初詣に息子と会津若松妙国寺へ。翌日、娘に催促され、今度は開成山大神宮
へ初詣。とかく我が家は、仏教と神道とキリスト教が混在している。でもこれってうちだけなのかしら…


まぁ、クリスマスもハロウィンもバレンタインも日本の商業活動とマスメディアの戦略だから、それが、しっ
かり生活の一部になってしまっている(外国の方から見ると恥ずかしい限り)。だいたい、本当にクリスマス
を祝うなら、洗礼受けて、毎週日曜にミサに行って、イブの夜もミサに行くのが本当。それが、シャンパン飲
みながらテレビで「ドリフ」なんか見て大笑いしているんだから…



とかく日本は生活の一部に様々な宗教行事が根ざしています。お盆の後、すぐハロウィンですもの。
ところで、新築住宅の設計をしていた頃、必ず遭遇するのが、お仏壇の位置と神棚の位置でした。豪邸なら
いざ知らず、狭い限られたスペースで考えるから、又困る。神棚は向きも有りますけど、二階建ての場合、
二階に部屋があれば、神様の上を歩くことになる。だから「雲」と呼ばれる装飾を取り付けて、二階との縁を
切るんですね。お仏壇も向きがあるし、床の間との対面はタブー。だから床の間の脇がお仏壇だったり…。
お仏壇の上が神棚だったり…。ところでお仏壇は、「一番人のいる、今や茶の間に置きなさい」といわれる
和尚様もいました。


でもたいてい、LDK形式にしてしまうフローリング張りの洋室には普通のデザインのお仏壇では合わない
んですね。だから、和室にとなります。神棚も一緒です。


そこに、

からね。見ていただく神主様で言うことが異なることが多いんです。


清家清教授の「家相の科学」をよむと、もともと家相は陰陽五行説と土着の風習、迷信から成立つもの
が多いんですね。だから設計者として随分勉強しましたっけ。大変理にかなうものから、眉唾ものの内容ま
で様々ですね。

古来、日本人は「八百万の神」ですからね。何にでも神様がいるんですね。そういう国民性だから
何でもいいのでしょうね。設計者泣かせなんです。


2008年10月23日 Posted by setura at 13:11 │Comments(0) │建築概論
住宅街のファサード
街には、その街独自のファサードやランドマークが有りますね。
ところで、身近な住宅地の景観を眺めてみるとどうでしょう。
住宅綜合展示場に行くと、まさにディズニーランド状態



何でも有りですね、ここはどこの国だろう

たしかに不動産は個人の財産ですから…。
でも、何でも有りだと、どこぞの方のように、どぎつい外壁色や
奇抜外観で、周囲と調和しない建物を建てちゃうんですよね。
だから、訴訟騒ぎになってしまう。
下郷の大内宿の景観の美しさ。




街並みも、公共財産であるという考え方・・・・・・うーん。