審判の動きを定型化して考えると…
県大会前日の審判講習会で実際に出た話です。
「主審・副審・線審の動きをある程度、決めてほしい。そうでないと、
各審判ごとにポジショニングが異なってしまうし、分かりづらい。」
これは、半分当たっていると思います。審判によって、動くタイプと動かないタイプがいるのは事実。でもそれを定型化しようというのは僕は反対。
なぜなら、審判各自の運動能力、体力で出来る出来ないが出てきますし、体格の違いもあるため、同じポジショニングでは、見える見えないがそこでも出てきます。
写真は、僕の動きと、心得をノートにまとめたものです。あくまで僕個人の目標です。
まず第一段階として、声・笛は大きく、そしてジャッジは言い切ること。何といっても選手たちに気持ちよく試合をしてもらうためには、まず、ジャッヂそのものが選手たちに伝わらないと。そして、言い切らなければならない。審判が迷っているそぶりでは、周りが納得しませんよね。この三つは、ブルースターキングの先輩審判がたからの教えです。
第二段階は、とにかく僕は動こうと考えています。最近はバックラインからバックラインまで動くつもりで取組んでいます。かすりが見えないのは、選手とのポジショニングが平行状態に近いときが多いんです。だから常に角度をつけて攻撃側から見えるように動くようにしています。
もちろん、メリハリはつけますが…。そのために日々歩いています(なんてそれは言いすぎ)。そして、動く中で大切なのは、上下動もです。落ちた落ちないは、自分の目線が高いと見にくいですね。少しでも低く構えればだいぶ見やすくなります。それとパスとアタックの起動の見分けのときも、低く構えるように心がけています。やはり、自分のほうがフォーメーションを組んで構えたときの選手たちよりも高い位置から見下ろしますから、ボールの起動に目線がなるように低く構えています。明らかなパスのときは立ったままですが…。
そして大切なのは、どんなに動いても、コールするときは、止まることです。静と動のメリハリが選手たちに少しでも分かりやすいヂャッヂになればと思う次第です。同じ理由で正しいシャドーは必要ですね。(それでもやっぱり始まると自分でもまだまだ出来ていませんね 反省)
副審のときは、主審の逆ポジに動こうと意識しています。ただしセンターラインを死守したうえです。特に外野からのアタックの時は、逆ポジで角度をつけて低く構えて、後ろから落ちた・落ちないを見るように意識しています。線審のときは、基本はライン死守ですが、反対側での攻撃のときは、努めてクロスに入ってかすりを見ようと思っています。ある意味一番疲れるのは線審だと考えています。
そして、第三段階、これは六審の連携でしょう。最近はこれを目標にしています。だって一人で見れる範囲は限られていますから。だからミスをなくしたければ、遠慮しないで、六人でカバーしあうことですね。
主審・副審の時には、見られていることもかなり意識しています。だから、最初から見せるジャッヂを意識しています。そしてなにより、子供たちの試合のリズムを止めたくないですね。ただし、ヘッド付近の安全確認だけは、申し訳ないですが、止めるように心がけています。
ざっと三段階で以上なのですが、このノートを試合前に必ず確認して、意識するようにしています。実はこの三段階の流れが、僕がこれまで教わって心がけてきたテーマの順番なんです。
主審・副審が動く動かないは、その方のある意味個性なのかなぁと考えています。ようは、自分の一番見やすい位置がどこなのかということだと思います。最適ポジショニングですね。ただし、線審に限ってはかすり等のフォローから動かない線審はありえないと思います。主審・副審ももちろんそうなのですが、僕はもっと線審の技術力アップがかすりの見逃しミスの低下につながると考えています。(自分自身にも、もっと動けと言い聞かせながら…)
僕は、まだまだヘタッピ審判です。だからみんなで日々一歩一歩向上していければと思っています。
選手たちの五分間のために、これからもがんばるぞ